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現・メディアラボS 代表 吉川昭吉郎 氏の略歴
東北大学工学部通信工学科卒・工学博士・長岡技術科学大学名誉教授。 日本電信電話公社 電気通信研究所、長岡技術科学大学、神奈川工科大学を歴任し,一貫して電気通信工学・音響工学の研究と教育に従事。 オーディオとの関わりとして、日本音響学会調査研究委員会にハイデフィニションオーディオ研究会を設立し,初代委員長として,次世代オーディオの基礎的課題に関する学術研究を推進。 現在では、東京都三鷹市でメディアラボS代表として、PowerMac G4 Dual,Photoshop 7.0等を使ってデジタル画像処理に忙しい日々を送る「Mac大好き人間」でもある。 また、日本音響学会(元会長名誉会員)・電子情報通信学会・米国音響学会・AES等の会員でもあり、日本工業調査会委員・IEC・ISO等の国際会議へのに出席を通じ、工業規格の標準化にも貢献している人物でもある。 自宅には音響ルームを完備し、音に関しては並はずれた感性を持ち、様々な専門雑誌のライターとしても活躍している。 PURE WAVE db0501 視聴記 ◎ 条件 (1)音源:CD(及びLP) (2)アンプ:McIntosh C38 Stereo Control Center McIntosh MC7100 Stereo Power Amplifier他 (3)配置:デスクトップ上に載置 スピーカ間隔は1.1m、試聴位置は正面の正三角形頂点。 音源と評価ポイント ◎ ビクター VICL-436:高橋真梨子 / Verse 待ちきれない ポップスのボイスとバックのオケの鮮明さ、真梨子さんの色気が再現されている。 伴奏のマリンバ等の音の切れが良い。 ◎ コンテンポラリー VDJ-1560:シェリーマンと友人たち / マイフェアレディー モダーンジャズ、ピアノ・ドラム・ベースの分離と歯切れが良い。 ◎ オランダ MCR 2637012:Brian Green's Dixie Kings / Down by the riverside ディキシーの即興的なパフォーマンスの雰囲気が良く再現。 ◎ 米 RCD14378:Julian Bream plays Granados 6 Albeniz ギターソロ、繊細さのテスト。 音の繊細さと指使いが良く再現されている。 ◎ 仏 Pierre Verany PV.784011:Les Organistes du Roy Soleil プロヴァンスの聖マキシミン教会の広い空間における大オルガン。 壮大な雰囲気の再現テスト、小型スピーカにとって厳しいが破綻なくクリア / Colorless 。 ◎ 独 Archiv 431 335-2 Haendel Die Orgelkonzerte/E.Mueller(org.) Schola Cantorum Basiliensis オルガンがオケと組み合わさったときのバランスのテスト。 非常に良好。 ◎ キャニオン PCCL-00365:ドヴォルザーク新世界 / アルブレヒト指揮チェコフィル 大編成のオケによる弱音から強音までのダイナミックレンジ及び音場空間の再現テスト。 なかなか良いです。 ◎ 独 Grammophon 410 896-2:Mozart Violin Sonatas/Perlman,Barenboim 室内楽、ピアノとバイオリンのバランス・音色の再現力が良好。 ◎ CBS SONY CSCR 8224:リスト,チャイコフスキー ピアノ協奏曲 / 小泉和弘裕指揮ロイヤルフィル ロマン派のピアノが活躍する協奏曲のバランステスト。 定位と分解能が良好。 ◎ FineNF NF60101:長岡京室内アンサンブル・モーツアルト・アイネクライネナハトムジーク他 CDとSACDのハイブイッド盤による最近の録音。 今感覚の録音への適応性のテスト、繊細な表現が良く出来る。 ◎ JVC VDC-506:武満徹 雅楽〈秋庭歌一具〉 / 宮内庁東京楽所 少し変わったところで雅楽。 西洋楽器とは違う日本古楽器の音色、笙・しちりき・龍笛などの管楽器の表情や箏・琵琶・太鼓・鉦鼓などの過渡的な音の再現力に注目すべき点が多い。 ◎ EPSON TYMK-017:Fun Classics 12 Pieces / Mineo Hayashi(vc) & Seizo Azuma(p) チェロとピアノによる小品集。2000年11月録音で比較的新しいもの。 楽器のニュアンス表現と定位に注目すべき点が多い。 ◎ Audio Park APCD 1018:サテンドール / 五十嵐明要(AS)他 1998年11月オーディオパークでの録音。 アメリカのライブ録音の雰囲気の再現力に注目できる。 ◎ TBM XR 0063:Black Orpheus / Isao Suzuki Trio 1976年のアナログ録音テープからのXRCD。 多少以前の録音の特徴を最近の録音と比べながら試聴。 音の再現性は時代を忠実に感じさせ、ユニットの素性の良さを再確認。 ◎ JVCXR-0002-2:The Bill Holman Band / A View From The Side JVCのXRCDシリーズ、1995年4月ハリウッドのオーシャンウエイにおけるライブ。 アルトサックス,ドラムズ, ピアノ(ハモンドオルガン)・ベース・ギターの編成で,デューク・エリントンナンバーを主体としたライブ録音。 ライブの雰囲気の再現にサイズを感じさせない音場の広がりを感じる。 全体を通じて、非常に小ぶりな外見からは想像できない能力を感じます。 小型のシングルコーンスピーカとしては,再生帯域が十分広く、高域はもとより低域も良く再生されます。 小さなスピーカにありがちな情けない音ではなく、定位も非常にしっかりしています。 また、ひずみ感が少ないので,気持良く聴くことができます。 一見サブシステムのように見えますが、確実にメインに使える能力です。 澄んだ透明な音で,「サファイアの爽やかさ」とでも形容しましょう。 ハイエンドユーザのパーソナルシステムとして十分な能力と価値があると思います。 日常の大音量では鳴らす事のない環境下ではベストとも言える仕上がりでしょう。 |